石橋の手帖

2023年2月8日(水)

    『想像力』

    想像する力は、この先の世の中で重要な能力であると思う。
    最近では想像力の乏しさが目に余る。
    これをやったら何が起こるのか?
    ほんの少し想像したら分かることは多いように思う。
    ビジネスの世界においても、なんで?という事が多々ある。
     
    何故想像力がこんなにも乏しくなったのか?
     
    想像する力は、経験したコトの延長にある。
    経験したコトや、耳にしたコト、目にしたコトしか、想像できるはずがない。
    人との関わりの中にある感情。
    あるいは、人との会話。
     
    考えてみると、コロナ以前からコミュニケーションのあり方が変わった。
    SNSを中心としたコミュニケーションは、余白というか、無駄があまりない。
    人と呼吸や息を合わせることもなく、会話の微妙な間もない。
     
    一方で、合理化や生産性という魔法をかけられ、無駄という遊びを削がれたことも大きい。
     
    そこにコロナがやってきて、リモートを中心とした世界が速度を上げて襲いかかる。
     
    我々の会社でもコミュニケーションの第一手段はチャットである。発信側にはとても便利なコミュニケーションツールである。当然に以前は会話が第一手段であった。
     
    過去に戻ろうとは思わない。
    しかし、過去も尊重し、会話という手段に今一度チャレンジするべきだと思う。
     
    生身の人と関わることで、経験値を上げていく。
    その先に想像する力が養われる。
     
    嘆くべきは、経験を奪ってきたことであり、想像力が乏しいと言うことではない。
    つまり、人生の先輩である我々こそが改めるべきことである気がする。
     
    面倒くさい親父が、今必要ではないでしょうか。
    一肌脱ぎましょ(笑)。

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