石橋の手帖

2020年12月2日(水)

    『高校生の可能性』

    昨日、県立高校のフェンシング部にて「目標設定の仕方」の講義をしてまいりました。
    普段、会社で社員に話していることを高校生用にアレンジをした話です。
    少々難しいかも?と不安もあってのスタートでした。


    最終的なゴールは「理想を描くこと」にあります。


    理想と現実を直視し、そこから問題を洗い出したうえで、課題にまで昇華させる。
    そして最後に、マンダラチャートを作成し、最後に「行動をする」ことの意味を解説。
    高校生に果たして出来るのか???
    大人でも難しい難題です。
    「問題を課題に昇華させる」のは特に難しい。
    恐らく、社会人でも問題と課題の意味を理解し、分けて考えている人は少ない。


    しかし、高校生たちは、ものの見事にやってのけました。
    大きな理想を夢見てアウトプットすることで目線が上がり、
    現状や現実、自分の実力を直視することで自ら問題に気づき、
    それをまた自ら具体化することで課題化をする。
    彼らは、いとも簡単に書き出します。


    僕は、彼らが必死に書き出しているところを、
    ただただ「いいね~。」「すごい!」「出来るじゃん。」と、
    支援するのみで、内容には口出しはしない。
    というよりも出来ない。。。
    だから、アウトプットしたものは、すべてオールOK。
    だって、正解はなんだから。
    それが僕の基本スタンス。会社でも同じ。


    よく分かったことは、
    高校生は立派に自分で考えることが出来る。
    恐らく、アスリートである彼らは、
    日頃から頭の中では理想・現実・問題・課題ということを常に考えている。
    しかし、頭の中で整理されずにグチャグチャになっている。
    よって、
    大人やコーチは彼らの頭の中をアウトプットする場をしっかりと作り、
    話を聞いてあげ、承認ることが求められるということ。
    僕は、フェンシングをやったことはない。だから、彼らが描く内容にはコメントはできない。
    しかし、頭の中の想いや事柄をアウトプットさせることはできるし、そのすべは、会社経営をしている中で僕自身のスキルとなっている。


    お手伝いで、3年目の高橋良太にも同行をしてもらい、彼にも、話をしてもらった。
    県岐商の野球部といえば、全国的に名の通る岐阜での古豪。
    その野球部に高校時代所属していたのが彼である。
    当然に甲子園を目指して猛練習していた。
    しかし、高校3年の時の甲子園出場時にはベンチに入ることは叶わなかった。
    そんな彼が、高校時代の目標設定や、当時の教訓を社会人として活かしている話をしてもらった。この話には、高校生たちも非常に関心が高く、理解が深まったことと思う。


    たったの1時間半ではあったが、彼らの可能性を感じ、
    今後の部活動生活に限らず、学生生活、その後の社会人生活へ何かしらの「きっかけ」になればうれしい。


    と同時に、
    高校時代に、目標設定の理論や実践の仕方をプロから学び、
    高橋のような猛烈に部活を頑張ったが、夢破れた大人の話を聞くことは、
    まずないであろう。


    強豪校である県岐商でも、そんなことはなかったそうだ。
    そんな機会を得た彼らはとても幸せだと思う。


    また、高校のアスリート達は、もっと目標設定に限らず、「理論」を学ぶ必要性を感じた。
    さすれば、もっと充実した部活動生活になることと思う。
    その部分で、僕は役に立てそうだ。と思いながら、またこんな仕事をしたいと思う。

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