石橋の手帖

2020年10月25日(日)

    『新しい挑戦』

    3年も前のブログ記事。
    もうそんなに経ったんだ。
    改めての決意ということで、再掲します。
    不動産事業も城ヶ野事業責任者の頑張りで軌道に乗り、スタッフも増えました。
    原点を忘れずに、不動産業界にいい風を吹かせて行きます。
     
    『新しい挑戦』
    この度、不動産の事業を本格的に開業することとなりました。
    今までも、住宅屋として不動産に絡んできましたが、実際のところ全くの異業種です。
    建築とは違う独特の世界です。
    建築業界も古い体質が残っており、色々と憤りを感じることが多々あり、挑戦し続けていますが、不動産業界はさらに旧態依然としています。
    我々が、そこに風穴をあけるべく、戦ってまいります。
    そもそも不動産事業を始まるきっかけは、社会問題にもある「空家問題」を建築屋として解決の一助とするところから。
    岐阜県の空家率は15.2%(H25)で、全国平均の13.5%を大きくうわまっています。
    ひだまりほーむを始めとする我々建築屋は、これまで新築をメインとし、新しい住宅を作り続けてきました。これからもそれが本職であることに違いはありません。
    しかし、一方で空家といわれる住んでいない住宅が多数あり、もったいないと感じるジレンマ。
    実際には、空家といわれる住宅の多くは、まだまだ住める住宅が多く、このまま住む者がおらずに放置されると、不思議と劣化が激しくなり、処分するという話になりかねない。
    古いものを直して使う。
    この観点は、本来ならば我々日本人の感覚にはぴったりとマッチングをする。はず。
    しかし、住宅や建物においては、残念ながら「新しいものこそ良いもの」という感覚があるようです。
    現に、これまで住宅に限らずに古い建築物を壊しては作り直すといったことを続けてきた。ヨーロッパでは、直して保存し、生き返らせた建築物が多数残り、それも文化となっているが、残念ながらその意識が低い。
    こと、住宅においての一因には、戦後住宅需要が高まる中、長持ちする家よりも安く早い家。個性的な家よりもどこにでもある家。が求められ、大量に作り、直すくらいならば壊しちゃえ。が蔓延してきた。
    古さが良い。という感覚も同時に失われたのかもしれない。
    僕は個人的は、古さが醸し出す色や造形が好き。
    あめ色に変わった木材は、新し木材ではどんなに頑張ってもあの色は出せない。
    時間の経過と歴史のもと、培ってきたものである。
    そういったものが、価値を生むような業界になって欲しいと切に願う。
    今回、中古住宅を大規模リフォーム(今どきの言葉ではリノベーション)をして、その価値を伝えていけたらと思います。
    しかしながら、古い=不安。というのも、正直な感覚です。
    地震に耐えられるのか?
    寒くないのか?
    長持ちするのか?
    いくらかかるんだぁ?
    などなど。
    そもそも、不動産屋さんって信用できるのか?
    という感覚も実際のところ大きいでしょう。
    ひだまりほーむがこの事業に進出するのは、建築屋だから。
    建築屋だから中途半端はできない。ましてやひだまりほーむのポリシーからもできない。
    だからこそ、検討時に「住宅の診断」を大切にしたい。
    直すべきところ、直した方が良いところ、このままで良いところ。
    を、はっきりと示し、そのうえで、設計者がプランニングをする。
    こう言ったことを、不動産を専門とする会社は面倒くさくてやらない。気持ちはよくわかります。正直、手間暇かかります。
    しかし、それができるのは、注文住宅で一つ一つ設計し、作ってきた我々だからできること。
    ひだまりほーむの新し取り組みの不動産は、例により、挑戦です。
    旧態依然とした不動産業界に新しい風を吹き込に、社会問題を解決し、お客様がハッピーになる「新しい暮らし方」を提案してまいります。
    開業は11月3日です。
    精一杯頑張ってみます。

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