石橋の手帖

2021年11月16日(火)

    『創業昭和3年』

    ひだまりほーむが他に絶対に負けないコトの一つに、圧倒的な歴史があります。
    創業は昭和3年であり、93年の歴史の積み重ねの上に今があります。
    僕自身は、4代目の社長であり、その歴史を背負っての経営です。
    岐阜県内にも90年を超える会社は複数ありますが、その数は多くはないそうです。
    ましてや、これほどまでの歴史のある住宅会社はそう多くありません。
    7年後には、なんと100周年を迎えます。
     
    この歴史をどうとらえるべきなのか?
    社長就任以来の僕のテーマでもあります。
     
    創業者の市右衛門さんは、材木だけでなく、地域のゼネコンの役割を果たし、大中小学校の建設や宮ケ瀬橋の建設などにも携わり、地域の祭りごとにも大きく貢献し、地域の人に喜んでもらおうと映画館などの経営もしていたそうです。
    2代目の和巳さんは、愚直を絵に書いた方で、製材一本に特化し、地道に地域の工務店相手に材木を販売していました。
    3代目の隆夫さん(現会長)は、社寺建築に活路を見出し、北海道から九州まで、社寺建築用材を扱っていました。
    一方で、創業者と同様に地域への貢献に力を入れ、特に子どもに関心を示し、子ども主体の活動を推進したりしていました。
    過去3代の経営者は「材木」と「地域」「人」にコミットし、その時代に必要なコトを商いとしてきました。
    そのスタイルは今も変わらず、僕自身もそこにコミットし、「木材」と「地域」「人」という観点から、
    今何が必要なのか?我々は何に役に立つべきなの?を日々模索しているところであります。
    その一環が、住宅建築であり、飲食業であり、不動産業であり、人材育成業であったりします。
    鷲見製材の93年の歴史は、先代たちのイノベーションの歴史です。
     
    その中で、ひだまりほーむという住宅事業は創業から23年目を迎えました。
    当時は、社内ベンチャー的な存在でした。
    今思えば、まさにイノベーションでした。
    よって、ひだまりほーむは、実のところ老舗ベンチャーです。
    社寺建築用材を扱っていた材木屋が、住宅建築を始める。

    これもアイデンティティ。

    しかしながら、僕はこの最大の強みである「歴史」を持て余している感じがします。
    最大の強みである歴史とイノベーションを今後どう活かしていくのか?
     
    その一環が、昨年新しく作ったロゴマーク。
    それ以前のカラフルで、カジュアルなロゴマークから、
    歴史と伝統を感じるシンプルなロゴへ。
    そのロゴには、創業時代から使われている「山市」をオマージュをしている。
     
    僕は4代目として、93年の歴史を紡いできてくれた先人たちの想いを感じ、リスペクトをし、有難いという感謝の念を根底に、
    人間大事と融通無碍を根っ子として、次の世代へ紡いでまいります。

    その他の記事

    石橋の手帖一覧

    • Facebook
    • Instagram
    • Pinterest
    • Youtube