石橋の手帖

2020年12月15日(火)

    『Hidamari Gram』

    本日第1回目のミーティングが開かれました。
    HidamariGramは、これまで感覚で口伝で伝えられてきた業務を言語化仕事をマニュアル化するプロジェクト。
    今期の大方針の一つです。
     
    参加メンバーは、各部より、部長とベテランと若手の3人のコンビ。
    若手のわからないことをベテランが解説し、部長がジャッジする。
    極めてスピード感が生まれるコンビです。
     
    まずは業務の棚卸し。ここがまず大事です。
    部長とベテランと若手が目線合わせを出来たことが大事な学びです。
    普段仕事をしている中で、そういった目線合わせを行わずに、感覚値で「良い悪いを判断」していることが多々あることがよくわかりました。
    明文化することは誰が見ても同じ感覚を得るうえで、とても大事です。
     
    今回のHidamariGramで、最も僕が重要視することは、『意味目的を明文化する』こと。
     
    一つ一つの作業に、意味と目的を明確にしなければいけないという面倒臭いルール。
    得てして、「こんなこと知っているよね?」みなたいなことがあります。
     
    この意味や目的は、必ず理念や使命に通じるはず。
    ここを外すと、手段が目的化します。
     
    例えば、「〇〇をチェックする」という行為があった場合に、
    その意味目的が「ミスを防ぐ」ということになりやすいです。
    生産性や合理性を求めた場合、確かに間違っていません。
    が、しかし、
    その意味目的を「お客様との信頼の構築」とすると、見える景色がまったく変わります。
    信頼の構築のためのチェックであるとすれば、その先の行為行動が変わる。
    また、信頼の構築のために、ミスをしないということにもなります。
     
    手段と目的を間違えると大きく道を外します。
    面倒でも、ミーティング中に何度も各部署で話をしました。
     
    今回、いちいち行為行動に目的と時間軸(いつ)と該当者(人)を考えてもらうのは、
    単にマニュアルを作ることではなく、そこに使命や理念からくる「心」がセットされたマニュアルでなければいけません。
    もう少し言えば、その心を伝えていかなければ意味がない。
    行為行動を伝えても、所詮は単なる作業です。
     
    参加者の気づきメモを読むと、効率や合理化が目的ではなく、それは手段であることを理解してくれたようです。
     
    僕の求めるモノは、ひだまりにしか出来ない、人をど真ん中に置いたマニュアルです。
     
    今日は業務の棚卸しから、分類を分け、優先順位をつけて、3ヶ月先までのマニュアル作成項目を検討するところまで。
    来月は具体的にマニュアル作成に入ります。
     
    今期、僕がこのプロジェクトにこだわるのは、心の入った仕事を新入社員からベテランまでの全員がするためであり、仕事の本質を理解するため。
    手間がかかっても、やならなければいけないプロセスです。
     
    今日は僕自身もいい勉強になりました。
     

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