石橋の手帖

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2020年10月15日(木)

    『本物のみがアンティークになる』

    アンティークとは、一説には、

    「製造されて100年以上たった美術的・芸術的に価値のあるもの」

    とされているようです。

     

    僕自身のアンティークの定義は、時間の経過もさることながら、そこに物語があるか否かが重要に思っています。

     

    時間の経過(100年)は、本物の素材でしか味わえないものだと思います。

    合板の床板では100年はもたない。無垢の床板だからこそ持ちこたえることが出来る。

    だからこそ、僕は合板の床板は一切使わない。

    同じことが、壁にも言える。クロスでは100年も持たない。だから一切使わない。

     

    併せて、無垢の床板には物語がある。

     

    森で50年、100年と誰かの手により大切に育てられ、

    その後、伐採され、加工されていく。

    その間に、木こりや製材工などいろいろな人の「手」が加えられる。

    その後、大工の「手」によって床板が施工される。

    この時も木目や曲がり、向き、色々なことを配慮し、気遣って施工される。

    そして、ようやく施主の「手」に。

     

    その後も50年・100年と、そこに住む家族の歴史を刻んでいく。

    だから、床の傷さえも「思い出」となる。

    我が家にも、子供がつけた傷がある。その傷を今ではいとおしくなる。

    その傷を見れば、当時のことが思い出され、その家族の歴史を感じることが出来る。

     

    本物の素材や本物の職人だからこそ、いずれアンティークになる。

     

    そこには、住み手と作り手の想いで、つながっている。

     

    本物こそ、アンティークになる。

     

    そう考えると、僕の作る家は、将来アンティークになる家。であるということになる。

     

     

     

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