石橋の手帖

2020年6月28日(日)

    『悠々と急げ』

    この言葉は、昔から僕自身が大切にしている「心構え」や「美学」と言ったもの

    一見、「悠々」と「急ぐ」という言葉は相反するように見える。

    しかし、スピードを求められる現代社会において、焦って、バタバタと後追いをするのではなく、風に乗り、それこそ「悠々」と行きたいものであるし、そうありたいものである。

    「悠々と急ぐ」ためには、事前の準備や段取りと言った、前段取りが出来ていなくてはいけない。 準備が出来ていれば、心にも余裕が生まれ、慌てることなく、物事に立ち向かえる。

    だから、ゆっくりと、スローに対処しろという意味では決してない。

    むしろ「急ぐ」ことを重視し、その為の心構えとも言える。

    余裕を持つということは、一歩間違えると、「時間を余分に確保する」といったことに繋がりかねないが、その時間は得てして知らないうちに消費され、消えてなくなる。

    財布の中のお金と同じように。さっきまであったはずの福沢諭吉さんが知らない間に消えてなくなる・・・(笑)。

    むしろ、急ぐことによって得られる時間の方が有効的だと感じる。

    どんなに追い込まれた状況の中にあっても、また、急ぎ、慌てなければいけない状況においても、心を鎮め、冷静に、且つ、急ぎたい。

    慌てている姿は、決して美しくない。

    焦りは判断を間違え、道を間違える。

    それこそ、悠々と風を感じながら進んでいきたいと思います。

    事務所にいると、これから出かけるのだろうか。バタバタと走り回り、慌てている若い社員をよく見かける。事故でも起こさなければいいがと願う。

    そんな時こそ、「落ち着いて、悠々と急げ!!」と声をかけたい。

    そんな状態ではいい仕事は出来ないよ(笑)。

    悠々と急ぐ。

    現代社会において大事な考え方ではなかろうか。

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