石橋の手帖

2023年5月11日(木)

    『不便を楽しむ』

    世の中色々と便利になりました。
    スマホがあれば何でも出来る。
    WEBには疑問への答えがいくらでもある。
    CHATGPTなるものが文章までも作ってくれる。
    リモートで繋げば、何処にいても打ち合わせができる。
     
    便利だ!
     
    モノに扱われ、WEBに翻弄され、情報の海に溺れる。
    「知る」ことは、いとも簡単。
    誰だって博士になれる。
     
    が、しかし。
     
    「知っていること」と、「出来ること」は意味が違う。
    物知りが必要なのではなく、行動が必要な世の中である。
    生きた知識や知恵は行動の先にしかない。
    頭でっかちが多いよねぇ~。
     
    そして、不便さが今の時代に必要だと思います。
    面倒で、手間が掛かり、時間を要する。
    人の感性はそうやって磨かれるものであると思う。
     
    気持ちいい、心地いいと言った感情は不便さの中に潜んでおり、便利さの中には超高速で素通りされる。
     
    今こそ、不便を演出したい。
    今こそ、不便を楽しみたい。
    今こそ、不便をブランド化したい。
     
    ひだまりほーむの家は、面倒くさいです。
    木材は生きています。
    建材物は動きませんが、木材は痩せたり、太ったりと動きます。基本的に我々の言うことは聞いてくれません(笑)
    全てが手づくりです。
    職人さんたちが手間暇かけます。よって、工期が長いです。既製品使えば簡単です。が、職人たちがそれを許さない。職人も面倒くさい人々です。
     
    ひだまりほーむの人は、面倒くさいです。
    いちいち干渉してきます。人が好きだから仕方ありません。
    理屈に合わないことが嫌いです。柔軟性は高くありません(泣)。
    なんかいつも怒っています。問題意識が高いと思ってお許しください。
     
    とまぁ、我々は面倒くさく、不便です。
    極めて人間臭い。
    しかし、人間の温度を感じることと思います。
     
    僕は、この面倒くささを突き抜けてみたい。
    そう思う今日このごろ。
    実は今の時代にマッチしている。と、思う。
     
    よくよく考えると、僕の周りには面倒くさい人しかいない。。。類は友を呼ぶ。
     
     
     

    その他の記事

    石橋の手帖一覧

    • Facebook
    • Instagram
    • Pinterest
    • Youtube