『てまひま』
- 社長ブログ
効率化や合理化。
今の時代に大切な要素。
であるがしかし、
「てまひま」を否定してはならない。
我々、住宅に携わり、
モノづくりをしている身からすると、
この「てまひま」がとても重要になる。
既製品でパパっと作ることもできる。
しかし、そこに味気はない。
料理も一緒。
出汁からとったみそ汁はやっぱりうまい。
ついでに、自分で作った手前味噌なら、
なおのこと旨い。
既製品の味噌はやっぱりなぁ~。。。
建築で考えると、扉の枠の木材は最初から
森にその形で生えているのではない。
丸太を製材し、大工が手を入れて
初めて使える素材になる。
そこに、人間の目と手が必要。
既製品は、機械がその形を作る。
そのモノは、現場に入ると、そのまま取り付けられる。
人間も同じ。
「てまひま」かけて関係を構築する。
「てまひま」かけて育てる。
横着すれば、そのまま関係性に跳ね返ってくる。
人のぬくもりは、
その「てまひま」から感じ取ったりする。
効率化や合理化とは真逆かもしれないこの「手間をかける」という「てまひま」の価値を、
人肌が恋しく、暖かい心が恋しい今の時代にこそ、
見直したい。
非効率な「てまひま」は、
まだまだ捨てたものではない。
あえて言えば、
もっと効率悪く、
もっと無駄に、
もっと時間を使う。
って感じかな。
ん~。やっぱり時代錯誤か(笑)