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『最終章』

『最終章』

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せきがはら人間村 生活美術館 蔵ミュージアム

 

この2年に渡り、
ゲストハウス、創業者矢橋五郎の家、Café MIRAI、納屋と、
せきがはら人間村生活美術館の壮大な構想の重要な施設を
設計及び施工をさせていただきましたが、昨日、その最終章となる、蔵ミュージアムの地鎮祭を執り行いました。

 

関ケ原製作所、矢橋昭三郎相談役が永い年月をかけて取り組んできた
関ケ原製作所イズム(限りなく人間ひろばを求めて)の伝承の場。

 

 

我々は設計者として、昭三郎相談役のお話しする
「人間としての美意識」を受け止めようと、
何度何度もお話しを聞き、その本質を探ってきました。

 

この蔵ミュージアムには、
彫刻家若林奮先生の彫刻や版画の展示の他、
古郡弘先生の作品等を展示 予定。
また、彫刻や版画を収蔵する予定です。

 

しかし、わたしにとって最も大事なことは、
「矢橋昭三郎が考える美意識を建築で表現する」ことであります。
とても難解なテーマです。

 

この一連のお仕事は、
人間大事をベースとした経営をしている私たちだからこそ、
紐解くことの出来る仕事であり、そこを期待して、
設計と施工を依頼してくださったと思います。
矢橋昭三郎相談役の経営観と、
僕の経営観に通じるところがあるとお考え頂いたようです。
私たちに共通することは「人間を考えること」です。

 

昨年完成した、
関ケ原製作所創業者矢橋五郎の自宅の再現も難解なテーマでした。
当時の住まいを再現するのではなく、
創業者矢橋五郎さんがどんな考え方をお持ちで、
どう働き、どう生きたのか。
そして、今の関ケ原製作所の礎をどう築いたのかを再現する設計です。
色々なエピソードをお聞きし答えを模索する日々が懐かしいです。

 

今回の蔵ミュージアムは、その時以上の難解なテーマ。

 

設計の段階では、その答えを出しました。
「無私無欲」
この後は、建築で具現化をして参ります。
完成は今秋の予定です。

 

 

美術館の建築は始めてです。

 

下地の入れ方や照明、空調の管理と、
色々と勉強をさせていただきました。

 

 

また、我々が携わった
せきがはら人間村生活美術館全ての設計を
武川建築設計事務所の武川さんと共に考えました。
彼がいなかったらここまで出来なかったことです。
改めてこの場を借りて、武川さんに感謝申し上げます。

 

矢橋昭三郎さんの美意識を表現できるか、いよいよスタートです。

 

実は我々は住宅以外もこうして設計と施工をしています。
過去には旅館や医院、老人介護施設、店舗等を設計し施工をして参りました。
今度は美術館です。

 

尚、写真の新聞記事は、創業者の家とCafé MIRAIが完成した際の記事です。

 

 

最後に、関ケ原製作所/せきがはら人間村の大好きな言葉
「会社とは人であり、仕事とは生活である。
皆で毎日を生き、感じ、学ぶ。
彫刻を始め、絵画、音楽と言った芸術がいつも感じられるこの村では、
美しいという感性が育っている。自らやってみるという精神が育っている。」

 

せきがはら人間村
https://www.sekigahara.co.jp/ningenmura/index.html

 

頑張ります。