10年点検:天井裏編
- スタッフブログ
こんにちは メンテナンス担当の樋口です。
今回は10年点検の内容で、天井裏の点検について紹介しようと思います!
みなさんのお宅にも、押し入れの天井などに、50㎝角くらいの枠がある部分ありませんか?
実はそこ、天井裏を点検するためにあけられている穴なんです!
その穴から天井裏にはいり、雨漏りの痕跡などがないかを調査します。
屋根の上からではなかなか雨漏りが起きていた場合発見しづらいんですよね。
天井裏なら、万が一濡れたことがあれば、雨漏りの可能性を発見できます!
この天井裏も、新人の私からするとなかなか苦戦します…(笑) どこに足を載せていいのやら。
下手をすると天井を踏み抜いてしまいます。慎重に慎重に構造を見極めながら先へと進んでいきます。
とはいえ、屋根を支えるためにたくさんの太い構造部材があり、自由に動くことができません。梁・火打・垂木・小屋束・棟束・貫などなど…。
これらを躱しながら進むのはとても難しいです。先輩方はスイスイと先に進んでいくので、どんな身のこなしをしているのかが理解できません…。
先輩方の動きをしっかりと観察し、先に進んでいけるように努力しなければいけませんね!
この点検業務でも、メンテナンス担当者の特権があります。それは棟札を見られることです。
家を建てる上棟式の日に、家族の繁栄を願って墨で書かれる神聖なお札があるんです。家を見守るため家の一番高いところ(天井裏)に取り付けられます。
家に住み始めてからは、ご家族は棟札を見ることがなかなかできなくなりますが、私たちは、そんな想いのこもった札を見ることができます!
このお札を見ると建てた当時のことを想像できたりして、こちらも少しほっこりした気持ちになることができます。
私は天井裏に上がった際は可能な限り、この棟札を撮影するようにしていて、お客様にお見せするようにしています。
メンテナンスにしか見れない部分がたくさんあってとても楽しい毎日です!
…メンテナンスの紹介ではなくなってきちゃいましたね。今回はこの辺で。