『何を売るのか?』
- 社長ブログ
今大切なのは、
モノ売りでも、
コト売りでもなく、
美学売り・美意識売り、
あるいは、
想い売り・理念売りが正しい。
昨日、若手を対象とした「情緒塾」の全5回が終了しました。
ここで伝えたことは、僕自身が感じている「美意識」であった。
何が美しいのか。
どう美しいのか。
なぜ美しいのか。
そんな感性を伝えていた。
善悪や好き嫌いは、その人やその会社の美意識が大きく影響をする。
美意識を考えるにあたっては、情緒的な感性が重要になる。
感じる心をどう育むのか?
これまで、会社の歴史・豊かさを感じる瞬間とは?・日本の伝統色の話などをレクチャーしてきたが、
昨日の最終回は、僕が、やりたくない事・使いたくない物を解説することで、僕の価値観や美意識を伝えることとした。
少し前のFacebookで紹介した内容は、この情緒塾の為に準備をしてきた内容でした。
モノを売っている場合は、その物の性質や機能・性能が話題になる。
この話の最終的に行きつくところは「金額」になる。
少し前に流行った「コトを売る」場合は、少し分かりづらい。
イメージが先行し過ぎる感じがする。
一方で、理念売りは、自分(たち)の想いであるが為、具体的である。
『無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。』
という言葉は、松下幸之助翁の言葉である。
まさに理念売りとはこういった事である。
善か悪かの判断は美意識による。
一方で、理念によるところも大きい。
お客様の幸せの為に家づくりをしている我々は、将来的に客の為にならない設計や素材を使うことはポリシーが許さない。
例えば、切妻の屋根型しかやらない。流行の陸屋根・軒ゼロ・箱の家はつくらない。といったこと。
これは、将来への雨漏りへのリスクを避けたいとの想い。
この場合、
なぜやりたいのか?
なぜやるのか?
という話よりも、
なぜやらないのか?
なぜやりたくないのか?
を解説することの方が、分かりやすい。
面倒くさいひだまりほーむは、素材選定や行為行動にいちいち理屈がある。
その理屈こそが、美意識から来ており、情緒に繋がっていく。
こういった話は、これまで口伝で伝わってきた。
しかし、社員も増え、若い人も増えたことで、僕の口から今この時だからこそ説明する必要があった。
一旦、情緒塾は終了しましたが、また別の形で伝え続けていく必要があります。
手を変え、品を変えです。