『本物のみがアンティークになる』
- 社長ブログ
アンティークとは、一説には、
「製造されて100年以上たった美術的・芸術的に価値のあるもの」
とされているようです。
僕自身のアンティークの定義は、時間の経過もさることながら、そこに物語があるか否かが重要に思っています。
時間の経過(100年)は、本物の素材でしか味わえないものだと思います。
合板の床板では100年はもたない。無垢の床板だからこそ持ちこたえることが出来る。
だからこそ、僕は合板の床板は一切使わない。
同じことが、壁にも言える。クロスでは100年も持たない。だから一切使わない。
併せて、無垢の床板には物語がある。
森で50年、100年と誰かの手により大切に育てられ、
その後、伐採され、加工されていく。
その間に、木こりや製材工などいろいろな人の「手」が加えられる。
その後、大工の「手」によって床板が施工される。
この時も木目や曲がり、向き、色々なことを配慮し、気遣って施工される。
そして、ようやく施主の「手」に。
その後も50年・100年と、そこに住む家族の歴史を刻んでいく。
だから、床の傷さえも「思い出」となる。
我が家にも、子供がつけた傷がある。その傷を今ではいとおしくなる。
その傷を見れば、当時のことが思い出され、その家族の歴史を感じることが出来る。
本物の素材や本物の職人だからこそ、いずれアンティークになる。
そこには、住み手と作り手の想いで、つながっている。
本物こそ、アンティークになる。
そう考えると、僕の作る家は、将来アンティークになる家。であるということになる。