『YKK × WOODYYLIFE』
- 社長ブログ
リノベーション平屋モデルハウス第3号棟@北方町OPEN
昨日、報道関係者向けにお披露目会を開催しました。
今回のリノベーションモデルハウスは、戸建性能向上リノベーション実証プロジェクトとし、YKKとコラボしたモデルハウスです。
とてもリノベとは思えない仕上がりです。
築60年の平屋の住まいをリノベーションしました。
特に、リノベ専門店のウッディライフのリノベーションの強みは、「気密」「断熱」「耐震」と言った基本性能をアップするところにあります。
併せて、「基礎」も補強をすることを強みにしています。
これには、高い技術が必要であり、ひだまりほーむの木構造の施工のノウハウや職人の眼力と技術が必要です。
今回の建物も、基礎らしいものはあったモノの、鉄筋は入っておりませんでしたので、添え基礎を施工し、基礎もバッチリと施工しています。
断熱性のはUa値を0.41まで上げ、上部構造評点は2.09まで確保しています。
気密も色々と策を講じ、Ⅽ値1.1(0.9)まで実現しました。
個人的には、リノベーションで1.1という数字は頑張ったと思います。
ひだまりの新築住宅の場合の気密は、0.4~0.8程度は特別な気密施工しなくても確保をする施工精度がありますが、リノベーションは大苦戦でした。
何度も何度も測定しながら、ウィークポイントを確認し、隙間を埋めるという工程は大変。
おかげで、少しリノベのウィークポイントの肝を得た感じです。
恐らく、リノベーションで断熱と耐震を向上することを求めている会社はあれど、基礎と気密を求めている会社もそう多くないように思います。
これは、僕のポリシーでもあります。
リノベであっても、基本性能は確保する。
仕上げも、いつも通りのひだまり仕様。
床板の桧は相変わらず美しく。
今回は、杉の圧密材を使っています。これがまた良い。
リノベーションは、新築着工の鈍化に伴い、注目をされています。
実感としては、設計力よりも施工力が問われる分野です。
職人の力が必要なのがリノベーションの世界。
理屈通りにはいきません。
僕は、YKKとも連動しながら、全国のリノベ仲間たちと共に、各社の技術とノウハウを公開・共有し、リノベの合理化、標準化を目指していきたいと思います。
《築約 60 年の住まいが高断熱・高耐震住宅として現代によみがえる
戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト『再生匠家 岐阜西濃の家』
「森を守りたい」 国産材 100%と自然素材、職人の技にこだわった戸建住宅リノベーション》
YKK AP 株式会社(本社 東京都千代田区、社長 堀 秀充)は、地域に根差した工務店として岐阜市で住宅建築業を営む株式会社 WOODYYLIFE(本社 岐阜県岐阜市、代表取締役 石橋 常行)と共働し、中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクトとして、『再生匠家 岐阜西濃の家』に取り組み、完成したことをお知らせします。
本物件は、岐阜県本巣郡北方町の旧街道沿いの住宅地の一画に建つ築約 60 年の住まいを地元の無垢材や漆喰など国産材 100%の自然素材にこだわってリノベーションを実施した戸建住宅です。一般的な新築住宅の「断熱」と「耐震」性能を上回る性能向上はもとより、7 部屋あった小部屋をまとめて大空間にし、使いづらさを解消。匠の技で「古いを活かし、価値を高める」住まいづくりで健康に心地よく豊かな暮らしの提案をリノベーションで実現していま
す。
高い断熱性能を実現するために、住まいの中で熱の流出入が最も多い「窓」や「ドア」には YKK AP の高性能樹脂窓「APW 330」、大開口スライディング「APW 511」と、断熱スライディングドア「コンコード S30」を採用。住宅の断熱性能は改修前の約 8.6 倍に向上しました(UA 値 改修前 3.52 W/㎡・K ⇒ 改修後 0.41 W/㎡・K)
冬場の室内での体感温度が概ね 13℃を下回らないとされる HEAT20 G2 相当をクリアすることで、冬場のヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現。22 年 10 月に新設された断熱等性能等級6(6地域基準 UA 値 0.46 W/㎡・K)もクリアしています。
耐震性能向上では、YKK AP の開口部耐震商品「FRAMEⅡ」を採用し、開口部の耐力壁量を増やし、耐震性能を高めました(改修前 評点 0.61⇒改修後 評点 2.09)。
SDGs の観点からも、住まいの選択肢として、新築や建て替えではない、リフォームやリノベーションの重要性が指摘されています。日本のストック住宅市場の流通活性化と、そのベースとなる住宅の断熱化や耐震化も強く求められる中、本取り組みを通じて、持続的な住環境の構築に貢献していきます。