石橋の手帖

2022年10月28日(金)

    『魔法の杖などない』

    最近コンサル会社からのDMがやたらに多い。
    内容も様々。
    新規事業的な内容。
    人材育成の内容。
    コストダウンの内容。
    財務管理の内容。
    色々です。
    俯瞰的にると、現在の業界の様子が良く分かります。
     
    そのどれもが、当然に「絶対に成功する」という魔法の杖的な内容です。
     
    がしかし、、、
    躍らせされるな。
    魔法の杖などない。
    どこまでいっても、自分たちで切り拓いていくしかない。
     
    昨日はこの先の6か月間の実行計画策定の日でした。
    東京から始発の新幹線で岐阜に帰り会場へ。
    この策定の日は、パートさんを含む全スタッフが参加します。
    パートさんたちも、社員となんら変わりません。
    みな一所懸命に考えます。
    半年間を振り返り、何が出来て、何が出来なかったのか。
    その原因や要因は何か?
    どうすればもっと出来たか?
    色々な角度から検証と分析を行った上で、
    「で、どうする?」を考える日。
     
    各部門の全員が参加することにより、価値観が同化されます。
    何を考えているのか?どうとらえているのか?
    お互いに、手に取るようにわかります。
    そこに、上司も部下も、社員もパートも全く関係ありません。
     
    最終的に6か月間の行動計画を策定し、僕にプレゼンを行い、承認されると、この日は終了です。
    僕は性格上細かいです。。。
    数字への合理性や辻褄が合わないことは、妥協なくNGやり直し、考え直し。
    特に、目標数字をどう設定したのか?は関心どころです。
    何故この目標数字なのか?
    そこに、意味と根拠はあるのか?
    この繰り返し。
     
    驚くことに、この実行計画を策定している間、スタッフは「楽しそう」です。
    いつもながらワイワイガヤガヤと賑やかです。
    これはうちの会社の特徴のようです。
     
    その理由は、現状への理解と、高い当事者意識だと思ってます。
    現状を正しく理解していれば、やるべきことは明確になるはずです。
    正しく理解していないと、不安が先立ち、楽しくない未来しか描けません。
    正しく理解すれば、悲観的になる必要はまったくなく、むしろ、ワクワク感が増します。
    こうやればできるじゃん!ってな感じ。
     
    しかし、詰めが甘かったり、思慮が不足していたりしているところは、僕がNGを出します。
    この部分こそが、僕の価値観をインストールする瞬間です。
    当然に、その際も面白おかしくやります。
     
    後は、毎月1回開かれる進捗を確認する会議にて実行の結果と分析を共有化していきます。
    これが繰り返される。
     
    結局のところ、魔法の杖などはなく、
    地道に何度でも繰り返し繰り返し、理念や志を出発点に、目的・意味・意義から導き出した「計画」を「実行」し、振り返り、分析し、共有化して、作戦変更を行い、またスタートする。
    この繰り返しです。
    肝心なことは、そのスピード感。
     
    最初の頃は、これで成果が上がるわけないじゃん!?と、想いながらも、ぐっと堪え、
    自分たちで作った実行計画をやらせてみて、自ら気づくために、水を向けてきました。
    その数年前に比べると、目標設定とそのプロセスが洗練されてきました。
    うちのスタッフは、実は難しい目標設定のコツをつかみ始めているようです。
     
    全部署が僕の承認を終えました。
    あとはやるのみ。
    頑張れぇ~。

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