石橋の手帖

2021年2月24日(水)

  • 日々のこと

『ともに育てる』

僕は、理念経営を旨とし、想いを大切にしている。
理想を念ずる。
しかし、当然に念ずれば叶うほど甘くない。
理念に沿った行動を起こし、結果を出すこと。
その際に重要なことは、理念を自分のモノにしているかどうか。
これもそう簡単な話ではない。
 
僕の場合、
理念は僕自身の目指すべき道標。
その理念をスタッフ一同に理解してもらうべく、何度も何度も手を変え品を変え伝え続ける。
はや10年が経った。
 
最近では、ようやくスタッフ一同が「自分のモノ」にしてきている感じがする。
 
ここで思うのが、
理念や想いは、スタッフと共に育てていくモノであるということ。
「個人(僕)の想い」から「みんなの想い」へ進化する。
 
言い換えると、
共感レベルから共有レベルへ。
 
共に育てるためには、常日頃から理念を判断軸とすること。
今現在、業績なども順調に推移しています。
これは、社員一人一人が理念を具現化して来たからこそ。
大変に喜ばしいことではありますが、
そんな時だからこそ、「理念に立ち返る必要性」を感じています。
 
そんな想いで、先日の「常昇塾(役職者対象の研修)」では、
改めて「松下幸之助」に触れてもらうこととしました。
 
生い立ちから、様々な困難の克服、一貫した想い。
などなどをビデオで確認。
 
参加者である、経営管理部柳田主任の報告書の中には、
「理念を共有し同じ方向を向いて仕事をしていくことの大切さも改めて認識しましたが、「企業力の差は実行力の差」という言葉がとても印象的で、大切にしなくてはいけないことだと感じます。一人一人が高速でPDCLAを回しながらとにかく実行改善実行改善を繰り返して成果につなげていく動きが当たり前のようにできるようになっていきたいです。
そのスピード感の中でも、何のために仕事をするのかという使命感を持って、正しい仕事をしていくことは、難しいことですがチャレンジしていかないといけないなと思います。何のための仕事か、どこにつながっていくのか、深度の深い仕事にしていくことで、もっともっと仕事は楽しくなるんだろうなとも思います。目が回りそうなくらい理想ではありますが、そこに環境整備の「形から入って心に至る」という、まずは形から、というところが効いてくるのだろうと感じます。」
 
また、
元会社経営者でもある、経営企画部の部長代理の安江の報告書では、
「社長が松下幸之助の孫弟子たる所以がわかった。理念経営が強く尊いことを。
最近、改めて感じていたこととリンクしたのだが、安江はビジネスを創造することは得意であるが経営をしようとしていなかったんだと。 そう。経営とビジネスは違うということ。安江は企業家ではなく、起業家なのだと。
経営とは何かをつくづく考えさせていただいた貴重な時間をくださり心より感謝致します。
常に理念経営を愚直に体現している社長に最大限のリスペクトを。」
 
自分事化し、自分のモノにしていく過程は、まさに理念を育てる工程。
 
与えられる想いではなく
人(社長)の想いでもなく
自分の想いになる。
 
そう考えると、経営理念というものは、育てるものであると、彼らを見ている実感するところである。
これからの先の彼らが楽しみでならない。

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